この時期に多い修理

いよいよ3月に入りそろそろツーリングシーズンに向け
冬眠させていた愛車を起こし始めているオーナー様も多いと思います。
そんなこの時期、多いのが実はオーバーヒート。
んっ?と思う方も多いと思います。
オーバーヒート=夏場と思うのが一般的ですが
バッテリーや愛車の状態を確認する為、
凍結が心配だからと、長時間エンジンを
アイドリング状態でかけっぱなしにしてしまう・・・
空冷エンジンのハーレーは走行風によって
エンジンを冷やすため、アイドリング状態では
どんどんエンジン温度が急上してしまいます。
その結果、オーバーヒートになってしまいます。
写真はオーバーヒートで入庫した車両。
ホワイトカラーの車両では分かりにくいですが
各部が白い粉状のモノで真っ白になります。

タンク下を手で撫でると・・

ご覧の様に白い粉が・・・

この白い粉の正体はイマイチ不明・・・
リンクル塗装の成分なのか?
ガスケットが焼け、気化した物なのか?
とにかくエンジンをかけっぱなしで白い煙が吹いたら
それは・・・オーバーヒートです。
今回はちょっとのつもりが1時間近くもエンジンをかけっぱなしに
してしまった結果、エンジンが高温になりフューエルタンクの内圧が高くなり
結果、ユーエルコックからガソリンが噴出してしまい入庫となりました。
以前ご入庫頂いたのは同様のオーバーヒートは
アイドリング状態で2時間以上も・・・
結果、クランクベアリング焼き付き。
他にもシリンダーのすき間からオイルが漏れだしたり
スロットルケーブルがエンジン熱で溶け、動かなくなったり。
キャブ車なら止まってしまいますが
インジェクション車になると、自動で燃調し
何時までも止まらずにアイドリング状態を続けますので
この様な状態になるのはほとんど高年式車。
決して高年式やインジェクション車が悪いのではなく
空冷エンジンの特性を理解すればご納得頂けると思います。
もちろんオーバーヒートになったからと言って
全てエンジンオーバーホールなんて事は有りませんが
粘度の下がったエンジンオイルをしっかり交換し
各部をチェックすればまたしっかり乗れますのでご安心ください。
ハーレーも生き物です!
凍結で走れないからと言って
エンジンかけっぱなしで、ほったらかしにしないで
近くで様子を見ながら愛車の状態をチェックして下さいね!
世間は増税駆け込みなど、新しいものに対しての目線ですが
今所有している大切なモノに愛情をかけてあげる心もお忘れなく。
ysk

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